Genetic Variation in the Age of Transition from Juvenile to Mature Wood in Hybrid Larch (Larix gmelinii var. japonica * L. kaempferi) F1
藤本 高明北海道立林産試験場Hisashi AkutsuKazuhito Kita北海道立林産試験場安久津 久Makoto Kuromaru北海道立林産試験場Kazuyuki ODA九州大学大学院農学研究院
ABI
Abstract
樹齢29年生のグイマツ雑種F1家系における未成熟材から成熟材への移行齢の遺伝的変異, および移行齢におよぼす肥大成長速度の影響を仮道管長について検討した。移行齢は, 11.5~25.4年の変異幅があり, 全個体の平均値で18.8年であった。移行齢の狭義の遺伝率は0.24であり, 全家系から上位25%および10%の家系を選抜したときの遺伝獲得量は, それぞれ0.8年, 1.1年と推定された。移行齢と肥大成長速度との間には, 表現型および遺伝相関ともに明確な関係は認められなかった。仮道管長と移行齢および肥大成長速度との間には, 明確な関係は認められなかった。以上の結果から, 施業や交雑育種によって肥大成長を促進させても, 未成熟材から成熟材への移行齢や仮道管長に対する影響は小さいと考えられる。移行齢は遺伝的改良の可能性はあるものの, その効果は約1年前後と予想される。